ここから大きくかわる
そんなこと思いもしなかった
でもこれは 大きなチャンス
信じるもの、その先に-40-
コンコン
言われた通りにノックして青学の部室に入る。
そこにいたのは青学の皆。
英二と桃を合わせてレギュラー全員。
「皆いたんだ?」
「このことはレギュラーとが決定することだからな。」
適当なところに座る。
レギュラーと…私?
「どういうことだ?」
貞治の問いに答えたのは周助。
「うん、青学・氷帝・立海で合同合宿をしようかと思ってね。」
合同合宿…!?
しかも今回の参加校はや美鈴や私のことに関わっているところ。
でも…なんで?
「何で合宿をしようと思ったの?」
「きっかけが欲しいんだ。解決の為の。」
「今回のことに?」
「あぁ。合宿となれば藍川の本当のことやのこともわかるだろう。」
「だからレギュラーと先輩が集められたんッスね?」
「そうだね。僕らが決めて竜崎先生に持っていってもいいけど、これの最終決定権はにある。」
私にある・・・?
あぁ、そっか。
これは私が解決すること。
だからきっかけ、なんだ。
これで解決するかなんてはっきりしてないけど…。
でも大きく変わることは確か。
何がどう変わるかなんてわからない。
だからこそ、やってみる価値はある。
「皆はどうだ?」
「いいんじゃないッスか?」
リョーマが答え、全員が頷く。
皆がこうして協力してくれるなら無駄にはできない。
「はどう?」
「…うん。お願いするわ。何も変わらなかったとしてもやる価値はあるから。」
「でも、耐えれる?」
「何に?」
「藍川は仕事をしない。合宿中に1人で仕事するんだよ?それに跡部たちに耐えなきゃいけない。大丈夫?」
私は静かに頷いた。
「何かが変わる、そう信じてるから。」
「にゃらいいけど・・・無理ちゃダメだぞ。」
「もちろん。」
「立海の方にはどうするんッスか?」
「精市に伝えておくわ。あとジロちゃんたちにも。」
美鈴には伝える必要はない。
あらかじめ伝えておくと合宿の意味がなくなるから。
1週間前…皆と同じときに伝えるべき。
「期間はどれくらいがいい?」
「そうね…4日以上は欲しいわ。」
「ならば1週間でどうだ?」
「十分よ。」
1週間あればわかってくれる人は絶対出てくる。
氷帝だけじゃなくて立海にも。
なら私は耐える。
誰かが救えるのなら。
「部長、つれてってもいいッスか?」
「越前を?」
リョーマは首を縦に振る。
「はどこかで必ず1人になる。いくら俺たちが守るって言ったって限界があるから。」
「1人になったを藍川が攻撃するかもしれない。それを防ぐ為にを連れてくんだね?」
「そうッス。」
周助が後を引き取った。
私が1人にならないように…?
私のため…。
「わかった、竜崎先生に「待って。」
竜崎先生に話しておく、と言いたかったのでしょう、国光を止めた。
は青学の人じゃない。
だったら…。
「は氷帝臨時マネとしてこちらでつれてくわ。」
「が氷帝の人だから?」
「そう。氷帝には2人マネがいるけど合宿じゃ増えても問題はない。監督も許可をくれるから。」
「それだったらきっと竜崎先生はお孫さんたちを連れてくるぞ?」
「構わないわ。」
その子たちが私をわかってくれたらいいのだけれど…。
美鈴の方についてもおかしくはない。
彼女達は確か1年だったから。
美鈴と同じクラスで仲が良かったとしたらどうなる?
話を聞いてるかもしれない。
でも…それを救うと決めたの。
だからそれでも構わない。
「にも連絡をいれておくわ。」
「あぁ、頼む。」
「なら、私帰るね。精市のところに行ってくる。」
「悪いな、呼び出して。」
「ううん、それじゃあね。」
「、僕も行くよ。」
「んー。」
立ち上がって周助と外に出る。
それからジロちゃんとにメールを送った。
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Date: 06/02 17:13
To:
ジロちゃん
Title:無題
今から精市のところへ来て。話があるの。
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「と芥川?」
「うん、同時に話したほうがいいと思って。」
「そっか。」
「周助は何でついてきたの?」
携帯を閉じて訊ねた。
返ってきた答えは予想していたようで予想してないもの。
「この合宿は僕が提案したからね。幸村にも話しておこうかな、って。」
「そう。」
自然に受け入れられる答え。
同情とかない自分の答え。
それが自然に受けいれられた。
「私は本当のことしか言わない。間違っていたら言ってね。」
「もちろん。」
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