好きだから

信じてるから

救いたいの





信じるもの、その先に-26-





っ!」

「リョーマ・・・?」


何でここを知ってるの?

何で私がここにいるってわかるの?


「あたしが連絡した。」

「倒れてた・・・て藍川に?」


頷く。

ここで否定しても仕方ないから。

隠そうとも思わない。

もジロちゃんも知ってるから。


「あいつ・・・堂々と呼び出してた。」

「まぁ・・・目的があるものね。名を隠す必要はないでしょう。」

「どうすんの?」

「何が?」

「藍川に。」


仕返し・・・ってことかな?

別にそんな事考えてないんだけど・・・。

ケガしたわけでもないし。


「「特に考えてないわ。」」

「・・・!?」

「だろ?」


とピッタリ声が重なった。

それが面白くて思わずクスリと笑う。


?」

「ごめんなさい。でも面白かったのよ。」

「ま、が笑ってんならいいけど。」

「・・・どういうこと?」

「あたしは泣いたり、哀しそうな表情をするより、笑ってるのが好きってこと。」

「オレも。・・・でもムリに笑うはキライ。」


痛いところをつかれた。

もとからムリに笑うつもりはなかったけれど。

たまにそうなっちゃうからなぁ・・・。


「・・・大丈夫。そのつもりはあんまりないから。」

「あんまりじゃダメ。」

「・・・きっと。」

「あ?」

「・・・絶対。」

「「「よし。」」」


3人同時に笑った。

流石姉弟。

リョーマとの笑い方が似てる。


「約束だぞ?」

「・・・うん。」


約束・・・か。

久しぶりにしたかも。

咲人以来・・・かな?

・・・行かなきゃ。

咲人のところに。


「蒼耶さん。私いつになったらここを出れますか?」

「そやな・・・熱がさがりきるまでやな。」

「そうですか・・・。」

「親御さんにも「いえ、いいです。」


私は蒼耶さんの言葉を遮った。

それが失礼なことだとわかっていた。


「母も父も家にいません。私1人暮らしですから。」

「そうか。悪かったな。」

「両親は・・・外国にいるんですよ。」


1人なのは寂しい。

両親の顔を知らないわけではない。

よくテレビに出ているから。

でも・・・物心ついてから話したことは無い。

中学に入るまでは咲人のところにいたから。


「ほな俺は隣の部屋におるわ。」


蒼耶さんはそう言って外に出て行った。


「そういえば、リョーマ。」

「何?」

「国光たちはこのこと知ってるの?」

「・・・乾先輩が言ってた。」


・・・じゃぁここに来るのも時間の問題かな。

でも変に心配されるのはいやだな。

私は少し考えてリョーマに伝える。


「リョーマ。皆に伝えてもらっていい?心配ないって。」

「いいけど・・・皆来るんじゃない?」

「変に心配されなければいいわ。」

「わかった。」

「よろしく。」


咲人のところ・・・今日はいけないな。

行くね、って言ったのに。

ごめんね咲人。

でも行くから。

待っててね。

私はベッドの上に倒れて眼鏡をとった。

咲人には何も隠せない。

だから眼鏡も意味がない。


「隠す必要、ないもんね。」

「誰に?」

「・・・・あ。」


しまった。

ここにはリョーマや、ジロちゃんがいる。

・・・・まだ話したくないな。

でもなんて言おうかしら。

友達・・・?

咲人は友達じゃない。

兄弟・・・?

それはまだ言えない。


「んーと・・・大切な人、かな。」

「大切な人には隠す必要がないって?」

「もちろんやリョーマ、ジロちゃんも大切な人。だけど・・・彼はかけがえのない人なの。」

「・・・俺たちには隠すことあるの?」

「隠してるつもりはないけど。」

「じゃぁそいつのことはどう説明する?」

「・・・今はまだ話したくないわ。」

、だったら教えて。」

「何を?」


リョーマは私の眼鏡をとって自分にかけた。

度が入ってないことに気付いてたんだ・・・・。


「それ、やっぱり伊達なの?」

「ジロちゃんも気付いてたんだ。」

「何で伊達なんてかけてるの?」





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っ!」

「リョーマ・・・?」


何でここを知ってるの?

何で私がここにいるってわかるの?


「あたしが連絡した。」

「倒れてた・・・て藍川に?」


頷く。

ここで否定しても仕方ないから。

隠そうとも思わない。

もジロちゃんも知ってるから。


「あいつ・・・堂々と呼び出してた。」

「まぁ・・・目的があるものね。名を隠す必要はないでしょう。」

「どうすんの?」

「何が?」

「藍川に。」


仕返し・・・ってことかな?

別にそんな事考えてないんだけど・・・。

ケガしたわけでもないし。


「「特に考えてないわ。」」

「・・・!?」

「だろ?」


とピッタリ声が重なった。

それが面白くて思わずクスリと笑う。


?」

「ごめんなさい。でも面白かったのよ。」

「ま、が笑ってんならいいけど。」

「・・・どういうこと?」

「あたしは泣いたり、哀しそうな表情をするより、笑ってるのが好きってこと。」

「オレも。・・・でもムリに笑うはキライ。」


痛いところをつかれた。

もとからムリに笑うつもりはなかったけれど。

たまにそうなっちゃうからなぁ・・・。


「・・・大丈夫。そのつもりはあんまりないから。」

「あんまりじゃダメ。」

「・・・きっと。」

「あ?」

「・・・絶対。」

「「「よし。」」」


3人同時に笑った。

流石姉弟。

リョーマとの笑い方が似てる。


「約束だぞ?」

「・・・うん。」


約束・・・か。

久しぶりにしたかも。

咲人以来・・・かな?

・・・行かなきゃ。

咲人のところに。


「蒼耶さん。私いつになったらここを出れますか?」

「そやな・・・熱がさがりきるまでやな。」

「そうですか・・・。」

「親御さんにも「いえ、いいです。」


私は蒼耶さんの言葉を遮った。

それが失礼なことだとわかっていた。


「母も父も家にいません。私1人暮らしですから。」

「そうか。悪かったな。」

「両親は・・・外国にいるんですよ。」


1人なのは寂しい。

両親の顔を知らないわけではない。

よくテレビに出ているから。

でも・・・物心ついてから話したことは無い。

中学に入るまでは咲人のところにいたから。


「ほな俺は隣の部屋におるわ。」


蒼耶さんはそう言って外に出て行った。


「そういえば、リョーマ。」

「何?」

「国光たちはこのこと知ってるの?」

「・・・乾先輩が言ってた。」


・・・じゃぁここに来るのも時間の問題かな。

でも変に心配されるのはいやだな。

私は少し考えてリョーマに伝える。


「リョーマ。皆に伝えてもらっていい?心配ないって。」

「いいけど・・・皆来るんじゃない?」

「変に心配されなければいいわ。」

「わかった。」

「よろしく。」


咲人のところ・・・今日はいけないな。

行くね、って言ったのに。

ごめんね咲人。

でも行くから。

待っててね。

私はベッドの上に倒れて眼鏡をとった。

咲人には何も隠せない。

だから眼鏡も意味がない。


「隠す必要、ないもんね。」

「誰に?」

「・・・・あ。」


しまった。

ここにはリョーマや、ジロちゃんがいる。

・・・・まだ話したくないな。

でもなんて言おうかしら。

友達・・・?

咲人は友達じゃない。

兄弟・・・?

それはまだ言えない。


「んーと・・・大切な人、かな。」

「大切な人には隠す必要がないって?」

「もちろんやリョーマ、ジロちゃんも大切な人。だけど・・・彼はかけがえのない人なの。」

「・・・俺たちには隠すことあるの?」

「隠してるつもりはないけど。」

「じゃぁそいつのことはどう説明する?」

「・・・今はまだ話したくないわ。」

、だったら教えて。」

「何を?」


リョーマは私の眼鏡をとって自分にかけた。

度が入ってないことに気付いてたんだ・・・・。


「それ、やっぱり伊達なの?」

「ジロちゃんも気付いてたんだ。」

「何で伊達なんてかけてるの?」





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